屋根は日差しや雨風から家を守るという重要な役割を担っています。

常に自然の厳しさと対峙して、住む人を守ってくれる屋根は、消耗が激しく、定期的なメンテナンスが必要です。


 

■屋根の葺き替えとは

屋根の葺き替えとは単に屋根の表部分だけを補修する工事ではなく、全面的に屋根を一新するリフォームのことです。

 

○葺き替え工事の内容

屋根の表面を補修するだけでは心配。。。という場合、もともとある屋根の下地から表面までを丸ごと新品へと取り替える「葺き替え工事」を行います。
ただし、建物の形状や状態によっては、一部分だけを下地から表面まで取り替えることで済む場合もあります。

例えば、傷みの激しい南側屋根だけ下地から表面まで一新するといった工事です。

それを「全面屋根葺き替え工事」に対して「一部屋根葺き替え工事」といいます。

 

○メリット① 地震に対する備え

屋根を一新する際に軽量な屋根材を選ぶことで耐震性を上げることができます。

例えば、瓦屋根は丈夫でメンテナンスも比較的少なく済むという利点がある一方で、その重さが地震のときにマイナスに働く場合もあります。

たとえると、頭に軽い帽子をかぶっているときに階段を上り下りしても、体のバランスに影響はありませんが、頭に重い物を乗せて階段を上り下りしてみると、バランスを崩しそうになります。

屋根も原理は同じです。

屋根が老朽化している場合は、重い屋根材から軽量かつ丈夫なものに替えると安心です。

 

○メリット② 雨漏り対策

台風やゲリラ豪雨などの際は、雨漏りが突然発生する場合もあります。

老朽化して雨漏りし始めると、室内までダメージを受けてしまいます。

そうなると、屋根のリフォームだけでは済まなくなり、余計なコストがかかります。

塗装や補修で対応できなくなってきたら、葺き替えを検討することをおすすめします。

 

○デメリット

費用に関しては補修工事よりも葺き替え工事のほうが基本的に高くなります。

しかし葺き替え工事をすることで、結果的に家にかかるトータルコストを安く抑えられる場合があります。

古い屋根材は必要なメンテナンスのサイクルが年を追うごとに短くなってきます。

何度も補修して塗り直してと、毎年のように補修する必要が出てくると費用が定期的にかかります。

さらに屋根がしっかりしていないと雨水が染み込み、建物自体の寿命を縮めてしまう可能性もあります。

そうした場合、長く家に住むためには、葺き替え工事で屋根を新しくするほうが良いでしょう。

一時的な出費を抑えてメンテナンスを頻繁に行うか、葺き替えにするか、その判断はプロのリフォーム会社に相談すると、親切に教えてくれます。

 

■屋根の種類

屋根の種類は昔懐かしいトタン屋根から現在人気のガルバリウム屋根までたくさんあり、その形状もさまざまです。

 

○スレート屋根

スレート屋根には「天然スレート」という天然の岩から作った高価で貴重な屋根材と「化粧スレート」という主にセメントと繊維を混ぜて作られた屋根材があります。

前者はほとんど出回らないため、スレートといえば化粧スレートを指すと考えて問題ありません。

スレート屋根は安価でそこそこ耐久性があり、重さも日本瓦の半分以下と、バランスの良い優等生の屋根材です。

カラーバリエーションが多くデザイン性に優れています。

ただし、風や地震の影響を受けやすい性質が指摘されています。

 

○瓦屋根

日本瓦の優れた特徴は耐久性です。

重さがあるため地震には弱いという点はありますが、基本的には耐久性に優れており、メンテナンスは30年に1回程度で済みます。

初期費用は高いものの、将来的なことを考えれば選択肢の一つになり得ます。

遮音性や耐熱性に優れている点も特徴に挙げられます。

 

○ガルバリウム屋根

主にアルミと亜鉛で作られた金属屋根材です。

金属ですがトタン屋根よりもサビがつきにくいのが特徴で、軽量さも日本瓦の約6分の1ほどと、耐震性に優れています。

ガルバリウム屋根材自体は耐久性に優れていますが、金属なので水平の屋根にはあまり向きません。

なぜなら水平の屋根の場合、雨水が長時間そこに留まることがあり、サビにくさがメリットのガルバリウム屋根でもサビてしまうおそれがあるからです。

メーカーの保証も30年から50年と長期間になっており、その間メンテナンスの必要もあまりありません。

 

○ハイブリッド屋根

災害に強い屋根を目指して、屋根材も進化しています。

ガルバリウム鋼板に石の粒を焼き付けるなどして軽量かつ丈夫で長持ちな屋根材を実現しました。

そうした屋根材を使用した屋根のことをハイブリッド屋根と呼びます。

 

○トタン屋根

一昔前に普及した安価な金属屋根材です。

寿命は一般的に10年から20年と短く、現在トタン屋根の建物は葺き替えで他の屋根材へと変更することが多くなっています。

 


 


 

■屋根の形

屋根材と屋根の形には相性があり、それによって耐久性が変わってくるため、よく検討することが大切です。

 

○切妻屋根

家の絵やマークに使うような、三角の屋根です。

単純な構造をしているため強度が高めですが、デザインによっては野暮ったい印象を与えます。

構造がシンプルな分、作業が早く進むため、葺き替えのコストは安く済む傾向にあります。

 

○寄棟屋根

4つの面があり、いずれも中心から地面に向かって勾配をつけた形です。

雨が四方に流れるため水の流れがスムーズになります。

どの面にも均等に雨が当たり、風への耐久性にも優れています。

メンテナンス費用は比較的高めです。

 

○片流れ屋根

どちらか片方に勾配が付いた屋根です。

太陽光パネルを置きやすい一方で、雨や雪が一方向に流れてしまうというデメリットがあります。

シンプルでデザインがすっきりしていますが、軒先の反対側は雨風や日差しにさらされやすく、その部分は老朽化が進みやすくなります。

 

○陸屋根

屋根に勾配がない、地面と平行に真っ直ぐな屋根です。

見た目が美しい一方で、雨が溜まりやすい性質があります。

また、軒がないため壁面に雨風が当たり、そこから雨漏りが発生することもあります。

 

■葺き替えにベストなタイミングは?

葺き替えは遅すぎると家の寿命を縮めることになりかねません。

適切な時期に行うためには、定期的に現状を確認し、早めにリフォームを検討しましょう。

 

○チェックポイント

以下の項目に当てはまる場合は、リフォーム会社に相談してみることをおすすめします。

簡単な塗装や補修で済むのか、葺き替え工事が必要なのかを相談すると、適切なアドバイスを受けられます。

 

・築15年以上経っていて、その間にメンテナンスを何もしていない
・天井に雨染みができている
・天井がカビっぽい、カビが広がってきた
・風の強い日に屋根から変な音がする(補修で済む場合もあります)
・雨が降った翌日も湿気が残る

 

○屋根材別の葺き替え時期目安 スレート屋根

20年ほどで寿命を迎えるケースが多くなっています。

2005年以降に作られたものはアスベストを使用していないため、寿命が短くなる傾向があります。

条件によっては30年くらい問題がないこともありますが、20年を目安に専門家に確認してもらうようにしましょう。

寒暖の差が大きいと反り返りが起きることもあり、そのときは葺き替えを検討する時期が来たと考えましょう。

ほかにも、ひび割れが多い、白っぽくなるという現象も寿命が近くなっている証拠です。

 

○屋根材別の葺き替え時期目安 瓦屋根

一般的に屋根材としては最も寿命が長く50年、中には100年以上もつものもあります。

とはいえ、気象条件などでその耐久性も変化します。

メンテナンスは30年くらいまでに一度行ったほうが安心です。

苔が生えてきた、瓦が割れたり欠けたりしている、または瓦がズレているといった問題が多く見受けられた場合は専門家の判断の下、雨漏りになる前に葺き替えを行いましょう。

 

○屋根材別の葺き替え時期目安 金属屋根

一般的に寿命は20〜30年です。

金属屋根は固定する部品が緩むと浮き上がり現象が起こり、剥がれやすくなります。

また、塗料が雨風にさらされて薄くなると、金属部分がサビやすくなります。

定期的な塗装が屋根の寿命、ひいては家全体の寿命を延ばします。

屋根の一部がめくれていたり、サビや腐食が広がってきたときは葺き替えの時期となります。

 

○屋根材別の葺き替え時期目安 トタン屋根

耐用年数は10年ほどですが、塗装を繰り返せば寿命を延ばすことが可能です。

しかし、それまで定期的に塗装をしてこなかった場合は、葺き替えが必要になる時期が早くなります。

全体的に赤みを帯びてサビている場合は、葺き替えの時期と考えて良いでしょう。

 

 

雨漏りに気付いたときは、屋根材の老朽化がかなり進行している証拠です。

家全体の大規模リフォームになる前に、早めに屋根の葺き替えを行うと、全体的な費用を抑えて結果的に節約につながります。

築10年から15年を過ぎたら屋根の様子に注意するように心がけ、定期的に塗装や補修工事を行ったり、さらに老朽化したら葺き替えを行うのが良いでしょう。

 

屋根の葺き替えリフォームをお考えの方は、ぜひ亀岡市の野々口工務店をご利用ください!

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